2020年10月、今年もグルーデコ・アワード2020が開催されました。
みなさん、沢山のご応募ありがとうございました。今年のテーマは「身につけるアート」と題して、
「アート部門」「デイリー部門」の2部門で募集が行われました。応募総数は150件以上。
今回はリモートによる審査となりましたが、その中からそれぞれ、グランプリ1点、準グランプリ2点を選出。
さらに特別賞も決定しました。各賞の発表と合わせて、各審査委員のみなさんの総評コメントをご紹介します。
▲リモートで開催された審査の様子
<コシノジュンコ先生総評コメント>
新型コロナウィルスで自粛し、外出が難しい今の時代に自宅でできるグルーデコ
®は合っていると思います。いつもと違う環境の中であっても、自宅でコツコツと作り、このような素晴らしい作品をみなさんが生み出してくださいました。
今回はリモートで審査をしましたが、本当に難しかったです。実際に作った本人に会ってお話をお聞きし、作品に手で触れて審査するのが本来ですが、今回はそれができなかったのが少し残念でした。ただ、その中でもこのように今年もグルーデコ・アワードを開催できたことはとても喜ばしく思います。
今は鎖国の時代だと思います。江戸時代は外国の文化が入らないことで、今に通じる日本独特の文化ができました。今回の応募作品の中で、西洋のものを日本に置き換えて、洋と和が一緒になった作品が見られたのは、とても良い傾向だと思います。
少しアワードと話はそれますが、この自粛期間中、私自身は、家で前からやりたかったことをやりました。何かというと、うちわに絵を描いていました。絵と文章を描いて、今150枚ほど描いたところです。いずれ本にまとめようと思って、作品をためています。ためるというのはとても大事です。野球でもゴルフでも振りかぶって力をためることで、勢いよくボールを投げたり、打ったりできますよね。
それと同じように、今はためる時代でもあると思います。次の勢いのため、力やイメージや体力など、色々なものをためる時代。みなさんも良いため方をぜひしてみてください。
<ブティック社様総評コメント>
現物を前にして細かいディティールや技術が確認できないので、今回、直で見られなかったのは残念でしたが、
アート部門とデイリー部門、どれも全体的に素晴らしい作品ばかりでした。
その中でも受賞された作品は、トレンドのボタニカルを取り入れたり、エポキシ粘土だけで工夫を凝らし全てデザインした作品、和のデザインを新しい発想でアレンジしたものなど、作家さんならではのアイデアが凝縮された今まで見たことがないような作品が選ばれたポイントになっていました。
コロナ禍が明けたら、実際にアクセサリーを身に着けて、ぜひ外に出かけて欲しいなと思います。
この度は素敵な作品を拝見させて頂き、ありがとうございました。
<スワロフスキー社様総評コメント>
コロナ禍で不安な日々を過ごされた方も多いと思いますが、作品作りで手を動かすことで、癒やされる部分もあったのかなと思います。スワロフスキーを使ったものだけでなく、様々なタイプの作品があり、拝見しているだけでも楽しかったです。
今回は実物が見られないので、応募の際の写真の撮影テクニックが評価に影響しているのかなと思いました。今まではプレゼンをしてもらって熱意なども感じながら審査をしていましたが、今回は平面的な視覚だけでの審査となり、それが良い悪いではないですが、そんなところにもコロナ禍が影響しているなと思いました。ただ、コロナ禍でネガティブになりがちな中、自粛の期間を利用してもの作りをするという前向きなアクションをみなさんが起こされていたので、元気になるアワードだと思います。
<(株)wGlue Japan総評コメント>
この度は2020グルーデコアワードにたくさんのご応募ありがとうございました。
各受賞者の皆様、おめでとうございます。
今年のグルーデコアワードから主材料のエポキシ粘土の指定もなくし、広くグルーデコ
®を楽しまれている方々に応募していただくという形をとらせていただきました。
また、instagramでエントリーをするといった条件にしたことから、コロナ禍においても中止することなく最後まで開催できましたことはとてもうれしく思っています。
また、最終審査もzoomを使ってのリモート審査という新しい試みもさせていただきました。審査員の皆様にはご協力をいただき感謝いたしております。
テーマが「身につけるアート」というものでしたので、アクセサリーが多かったように思います。
ただ中にはアートとして飾っておくものではあるが、身につけることもできるといった作品もあって、とても楽しむことができました。
今年はコロナ禍で自粛ムードが高まり、お家時間でハンドメイドが再認識された年でもありました。これからも、グルーデコアワードが手作りの良さ、手作りの楽しさをグルーデコ
®を通し、たくさんの方々に感じて頂ける機会になると嬉しく思います。